どうも、膝の調子は良くなるものの体重が減らない石井です。
前回、膝の状態の向上と筋力強化を話しましたが、それに関連してお話しした階段の昇り降り。
よく患者さんから「階段を昇る時に痛い」「階段を降りる時に痛い」と言われる事があります。
なぜ「昇り」「降り」時に痛みが出るのかというと、全てそうだとは言いませんが傾向として多いのは
「昇り」時の痛みは筋肉系の問題が多く「降り」時の痛みは骨、軟骨系の問題が多い印象があります。
どうしてかと言うと、階段を昇る時は体重や重力といった上から下への圧力に抵抗して上に行くわけですから
筋肉を使って力を発生させないと上には上がれないですよね?
逆に降る時は体重や重力に逆らわずにいれば下には行けます、ですが下に行くという事は体重や重力がもろに
膝の骨や軟骨にかかってしまいダメージを受けるんです。
もちろん昇り時にも骨や膝や靭帯にダメージはいきますし、降り時も筋肉や靭帯にダメージはいきます。
ですがよりダメージを受ける部位のざっくりとして傾向は先程お話しした印象で問題ないかと思います。
で、問題はどちらの方が問題かと言うと「降り」時の痛みはマズイということになるんです。
あ、もちろん「昇り」時の痛みもマズイはマズイですよ。でもよりマズイのは「降り」時の痛み。
筋肉系の問題は当院の施術で問題なく向上させていけるんですが、問題は骨や軟骨系の問題があった場合です。
骨や軟骨の軽度の変形やすり減り等は、周りの筋肉の状態を良くしたり、噛み合わせの悪さを改善させる事によって
関節への負荷が減り痛みを無くす事はそんなに問題になりません。
ですが変形やすり減りが強度のものとなり、周りの状態をいくら良くしても支えきれないぐらい問題を抱えた状態となると
「100%の状態にする」施術ではなく「80% 70%(もしくはそれ以下)を目指す」施術になっていくのです。
もちろん何もしなければ更に状態は悪くなる一方ですし、限界以下の状況になってくると手術を受けなければ
ならない状態になるわけですから、どんな時でも施術は受けた方が良いのは間違いないわけです。
ただ、施術を受けようとする決断が早ければ早いほど膝を良くする余地が多く残されるのも事実なので、
皆さんもぜひガマンせず、早目の決断をしていった方が良いと思います。
石井