今日は12月15日ですが、今月&本年も残り半月となりましたね。
石井整骨院も分散して大掃除を始めるたりと気忙しく動いていますが、
皆さんもお身体を傷めないよう、大掃除の分散開催をお勧めします(笑)
さて、つい先日海外出張が多い患者さんから「足のむくみは、どう対処すればいいの?」
との御質問を頂きましたので、こちらに書こうかと思います。
まず人間の体液は、水分であれ血液であれ重力に引かれて下に落ちる力の方が圧倒的に強いです。
もちろん下に落ちっぱなしでは下半身のみとんでもない事になってしまうわけですから、
当然下から上に戻る性質もあります。
血液であれば心臓がポンプの役割になっているため、送り込む力、戻す力の両方を兼ね備えていますし、
血管自体も活発に動きますから、鯉の滝登りの様に上に上にと戻っていきます。
ですが、その血液にしてもそれだけでは充分とは言えないですし、
それに属さない水分等は血管外にあるわけですから、今説明したものの枠組み外のものになります。
そういう時にどうすれば良いのかと言いますと「ふくらはぎの働きが重要になってくる」わけです。
心臓がポンプのように脈動する事によって血液を送り戻しをするように、
下まで落ちてしまった体液を上へ戻すためのポンプが必要となります。
それがふくらはぎになるんです。
歩行時、足を上げる際にふくらはぎに力が入って筋肉が収縮します。
そして足が上がっている最中は接地していませんので、力は入らないわけですから弛緩します。
その収縮と弛緩が、心臓の拍動と同じ役割を担うこととなるので
下に落ちた体液を上に戻すためのポンプ作用になるのです。
ですので、ご自分でやれる対処としては「ふくらはぎのストレッチ」「温める」「適度な運動」が効果的です。
ふくらはぎのストレッチをする事によって柔軟性が高まり、ポンプ作用がよりスムーズに行われます。
やり方としては下の写真のようにイスでもベッドの角でもいいので、
足の裏をくっつけて足首を直角になるようにすると、ふくらはぎが伸ばされるストレッチになります。
温めるのは特にお風呂等で温めて頂くのが良いと思います。
人間の筋肉は温めると柔らかくなり、冷やすと固まるのは以前の記事にも書いた通りなので、
柔らかくなればこれもポンプ作用がスムーズに行われ事になります。
最後は適度な運動。
これは先程も書いた通り、主に歩行時にふくらはぎのポンプ作用が発揮されるわけですから、
適度にお散歩等をされる事もポンプ作用を促す事になります。
ただしこれには注意が必要で、疲れて足がパンパンに張っている!!なんていう方にはオススメが出来ません。
日頃の疲れが災いして足が張り、そのために筋肉の柔軟性が落ちてむくみが発生してる方は、
さらに運動をすれば余計に筋肉が緊張してしまう事もあるので、
コレは「日頃運動不足だな」と思う方がやられると良い方法だと思って下さい。
石井