最近テレビで取り上げられ、お茶の間を騒がせている例の不正請求騒ぎ。
本音で言って接骨院業界のイメージが悪くなるなぁ・・・と思わざるを得ないですよね。
実際問題として不正請求はそんなに簡単に出来るような代物ではありません。
不正請求は大きく分けて2つのケースが考えられます。
1つ目は患者さんが知らない間に接骨院側が日付けを水増しするやり方です。
が、これは事実上不可能と言い切っていいでしょう。
なぜそう言い切れるのかと言うと、健康保険組合から送られてくる回答書があるからです。
回答書とは健康保険組合が保険請求に関して事実との相違がないかを確認するための書類ですが、
その中の大部分に記載されてるのが「今年のO月にOO日分の請求が来ていますが、日にちに間違いはありませんか?」
という文言です。
仮に先程お話ししたような「患者さんが知らない間に日付けを水増しする」ような事をした場合、
この回答書の文言を見た瞬間に水増し請求が露見するわけです。
2つ目は患者さんと接骨院が結託するケースです。
しかしこれも現実的とは言えません、なぜなら皆さんは今回テレビで言われているような
「治療費はずっとタダでいいから、保険請求で毎日来たことにしましょう」と言われた時、どういった反応をされるでしょうか?
世の中の大半の人が「そんな事はダメだ!!」と言われるでしょうし、すぐにでも健康保険組合に通報されると思います。
もちろんこんなケースを想像する以前に、道義的にも常識的にも不正請求なんて考える余地のない事ですが、
もし万が一そういう事を考えた場合でも、以上のような理由から不正請求はそう簡単に出来るものではないのです。
今回テレビの一件はブローカー等を使ったの組織的なやり方での不正請求だそうで、大きな問題がある事件ですが
こういった一部の不正請求で、一生懸命施術に携わっている接骨院の治療師の方々の印象が悪くならない事を切に願います。
石井