先日患者さんから「仕事中にどうしても目が疲れてかすみ目になってしまうんですけど、
何か良い対処法ってありますか?」と聞かれました。
眼精疲労は首の後ろの一番上と目の神経に繋がりがあり、よく首肩周りをマッサージした後に
「目が楽になった」と言われる患者さんは多いです。
しかし自分で首の上を効果的にマッサージするというのは非常に難しいので、
自分でやれる対処法としては「目を冷やす」のが良いかと思います。
よく温めるのと冷やすので迷われる方が多いのですが、これは状況によって変化するものなんです。
温めるのが良い状況というのは夜寝る前です。
温める事によって血流が促進され、以前お話ししたように「血液は栄養・酸素・熱を運ぶ貨物列車のようなもの」なので、
目に栄養等が運ばれれば状態が良くなる。
ではもう一つの「冷やす」のは何が良いのか?
仕事で目を多く使われるとして、そうすると目はその活動を活発化させようとします。
そこで必要となるのが血液が運ぶ栄養等です。
しかし過度に血液を通そうとすると目の血管に負荷をかけますし、何より目を働かせ過ぎる事による眼精疲労、
充血等のマイナス面が発生してしまいます。
こういったオーバーヒートを鎮め、目への負荷を下げるために「冷やす」のが良いといった事になるのです。
冷やせば血液の過度の流入を抑えられるからですね。
ただあくまで「対処療法」であり、これで目への問題が全てクリアになるわけでは無いので
自覚症状が大きくなり過ぎるようなら、眼科での診察や当院での施術を選択肢に入れていく方が良いでしょう。
石井