サッカー日本代表の内田選手の怪我の見解で、日本代表と所属チームであるシャルケが
治療方針が異なっていると問題になってるそうです。
そもそも内田選手の負傷は右膝の膝蓋腱炎だそうです。
膝蓋腱炎とはどういうものかというと、
膝のお皿のすぐ下にある腱(膝を伸ばすと浮き出てきます)に何がかしらかの原因で
炎症が発生する事です。
コレは一般の方にも起こり得るもので、この膝蓋腱というのは特に膝を伸ばす時に必要
とされる腱ではあるのですが、
膝を伸ばした際に引っ張られ、同じく曲げた際に伸ばされてしまい、
その連続が腱に負荷をかけ炎症、痛みが発生してしまうものであり、
スポーツ選手でなく一般の方でもその発症可能性があります。
事実当院にもそういった状態で来院される方も多いんです。
日本代表とシャルケが治療方針でもめているのは・・・
日本代表は観血療法(血を観る、つまりオペ)
シャルケは保存療法(保存、オペ等で切らずに西洋医学、東洋医学、理学療法等での治療)
を主張されているようです。
そもそも炎症を発生させる要因はその部位のキズです。
ただキズと言っても「車についてしまう様な、光を当ててみないと見えない細かいキズ」
や「バックリ切れている様な派手なキズ」と様々で、
細かなキズに起因した炎症であれば保存療法で治していく事が効果的であり、
派手なキズに起因した炎症であれば観血療法で治していく事が効果的なんです。
つまり日本代表側の主張は「一定レベル以上の負傷により炎症が発生しているので、
オペによって治療すべき」となり、
シャルケ側の主張は「一定レベル以下の負傷により炎症が発生しているので、
オペは回避して保存療法で治療すべき」という事になります。
同じ膝蓋腱炎でも程度が低ければオペをせずに済み、
程度が深刻になればオペをせざるを得ない。
皆さんも膝の痛みを感じたら一定ラインを超える前に治療をする事をオススメします。
石井