今朝テレビを見ていたら例の「ズンズン体操」大々的に報道されてますね。
まぁ常識的に考えてアレだけの角度に赤ちゃんの首を捻って無事ですむ方が
不思議と言っても過言ではないでしょう。
テレビ等で出ている画像通りの事をしていたのならば、本当に理解に苦しみます。
当院の施術でカイロプラクティックというものがあります。
いわゆる「矯正」で、頚椎の矯正であれば首をひねる様な形になりますが
私がかなり以前にそういった技術の専門学校で「矯正は苦痛なきをもって最良とする」
と毎授業開始時に言ってたことを思い出します。
そもそも矯正の意味は「脳から直結した神経(脊髄神経)が背骨の中にあり、
背骨のズレは脊髄神経の圧迫に繋がり、神経症状等の原因となり得る為
ソレを改善する事によって種々の症状にアプローチしていく」
ということになります。
ですが、例えば強烈なギックリ腰で背骨周りの筋肉がガッチガチに固まっていた場合、
ソレを無理に矯正しようとすると必要以上の刺激が神経に入ってしまい
余計に身体の状態を悪くするリスクがあります。
そういったものを見極めて矯正の必要性があるのか否か、
患者さんの柔軟性や筋肉の緊張具合を診て矯正の角度は決めています。
こういう特殊な事件で、臨床の場で頑張っている世の中の大半の治療師に
疑問の目が投げかけられない事を切に願います。
石井